♯9

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♯9

 またたく間に全身が熱く火照ってきた。  ある種の興奮剤のような感じだ。  かすかに身体じゅうが戦慄(わなな)くような気がする。  心拍数も上昇していく。  心臓が早鐘のように胸板を叩いた。 「ねえェ……、ポー!!  可笑しいんだけど……」  亜蘭の瞳が潤んでいて、無性に色っぽく映る。 「あ、あの……、どうでも良いから僕の腰から退()いてくれないかな」  なにしろ僕の下腹部に亜蘭が馬乗りになって(また)がったままだ。 「目が可笑しくなっちゃったのかなァ……。  ポーが、カッコ良く見えるんだけど」  亜蘭は無造作にゴシゴシと目を(こす)った。 「うゥ……」僕もだ。  妙に、エロティックな気分だ。  もの凄く亜蘭が可愛らしく魅力的に映った。 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*
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