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介護福祉士
私は介護福祉士だ。
義務教育時代後半からずっと、さして将来の夢など無かった。
食べていければいい、最悪バイト掛け持ちでも・・・あわよくば、そのまま正社員化。
そんな考えだった。
私なんてこんな位の人生で十分だと思っていた。
そんな私に「介護福祉士になる」という夢を与えてくれたのは、施設入所と入退院を繰り返していた今は亡き祖母が、当時入所していた施設の介護士さんに言った「ありがとう」の言葉。
その一言だ。
こんな私でも、誰かの役に立ちたい。誰かの笑顔の為になりたい。
高校卒業後、私は福祉系専門学校へ入学した。高校2年の秋にいきなり決めた事であったから、母には多大な迷惑をかけたことだろう。
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