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外面が良く気づけなかった人が多数いたようだが、知る人は知る人物だったようだ。
「──ただ、あたしはユウト君を好きなんです。あたしを好きになってくれてるだけで嬉しいのに、嫉妬してくれて怒ってくれるんです。最&高です」
Aさんはまだ知らない、被害者、と言うべき位置にいる。
いや、全部知っているのかは定かではない。
「それに約束したんです」
「約束、とは」
そしてAさんの芯を見た。
「指切げんまん。知ってますよね。約束したんです。嘘ついたら、針千本飲ーますっ」
歌う彼女の得意気の顔ったら、ない。
私なりの事件をまとめる。
AさんとBさんは交際関係にあり、とある約束をした。
嘘をつかない。
そしてBさんは、嘘をついた。
その時した約束は、嘘をついたら針千本飲ませる。
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