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「あ、あぁ。
実はな、呪術解毒の調合をお願いしたい」
申し訳なさそうに青年は話を切り出した。
「あんちゃんは正気かのん?
それは高度な技術がいるのん。
魔法でどうにかならないのかのん?」
余程驚いたのか小さな女の子は金色の瞳を見開いた。
「ならないね。
なってたらここには来てない。
嬢ちゃんなら可能だろ?
高度な魔法と薬師の能力があるはずだからな。
魔法と融合した調合が可能なはず」
少し笑って青年は少女をじっと見つめている。
ガッ!
少女は細い腕で青年の胸ぐらを掴んだ。
「……何処まで何を知っている?」
そして少女は静かに青年に問う。
「暴力はんたーい」
胸ぐらをつかまれたまま、何故か青年は棒読みで言う。
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