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「答えろ!
のんがあたしの事を世界屈指の賢者の血が流れてると言った時、あんたは顔色一つ変えなかった。
そしてあんたはあたしが魔法と融合した調合が出来ることを知っていた。
答えによってはあんたを始末しなきゃならない」
青年の態度が勘に触ったのか少女は青年を高く持ち上げた。
「あははは!」
宙でぷらんぷらんなりながらも青年は笑っている。
「何がおかしい?」
青年の異様な行動に少女は少し動揺している。
「やっぱり親子だな、君たちは」
少女の手を振りほどき、何事もなかったかのように青年は着地した。
「あははは!ではない」
入口から男の声が聞こえた。
「お父!」
驚いた少女は声をあげる。
三人の目の前にはさっきの大男がいた。
「小童、話は聞かせてもらった。
お前さんは、傭兵か?」
大男は先程とは違って冷静に青年に質問を投げかけた。
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