冬の眠り姫

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冬の眠り姫

眠い・・・ただひたすらに眠いのだよ。 布団の中に潜り込んで,寒さに堪えようと踞っていれば,いつしかウトウトと眠気を誘い,夢の中へ旅立っていく。 部屋でじっとしていれば,誰とも接する事はない。本を読んだり,Youtubeを観たり,色んな事が可能だ。 本当なら, 働いていないといけないのにね。 創作活動は,夜を中心に書いている。 ハナシが浮かべば,昼にも書くことはあるけれど,こっそりひっそりと書くのが原則だ。 ある日,気象予報士の人が初雪が関東にも訪れると言う。この目で見る初雪は,なかなか久しいもの。 夜中,寒さでトイレが近くなるものだから,凍えそうになりながらも,足早にトイレに向かう時に窓から見える,白くふわふわとした雪が舞い降りてきていた。 沢山の綿雪が,降雪の少ない関東の,それも首都圏内にやって来た。 雪に慣れていない関東の人間は,雪が降るだけであたふたしている。ちょっと降るだけで大騒ぎになりかねないモノだから,普段の装備でさえ変わってくるんだよね。 まあ,ワタシの場合は寒さで傷痕が疼いてしまうと言う。厄介なお友だちがおりますので,暖かな場所から動きたくないと,部屋に隠りがちになります。 借りてきている本を読んでみたり,図書館で気に入ったモチーフ編みの本をブック〇フで見つけ,編み方を練習したりしている。 後はひたすら,ワンにゃん系Youtubeを繰り返し繰り返し観ている。 小さな世界は本と毛糸で溢れているのに,世の中の役に立てていないんじゃないかと,諦めに似た気持ちを抱える。 今もまだ,部屋の中は寒い。 寒さ対策で何かをしなければ,身体は暖まる気配を見せてはくれないものなのね。 鍋でも作って,温まるに限るわ~ 2024 Jan 6 Pm 18:34
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