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初夜
向かい合い目を合わせる2人。
香帆の口がゆっくり開き、苦しげな表情となり、
熊さんのモノが侵入していっている。
香帆の顎が徐々に引き上がっていく。
両手で香帆の頬を包む熊さん。
「あぁ…すごいよ。香帆さん。」
言葉を発しない香帆。いや発せられないと言った方がいいかもしれない。
ブランケットの下で熊さんの腰が動く。
悔しいくらいにゆっくりで優しい動き。
熊さんの両手の間で香帆の表情が歪んだり緩んだり。
その変化を1mmも見逃さない様に血走った目で香帆を凝視する熊さん。
エンドロールは終わり静まり返るリビングにゆっくりと響く粘湿音。
音とブランケットの動きと香帆の表情で、熊さんの男根が香帆の中に入ったり出たりしているのが如実にわかる。
「大丈夫?」熊さんが苦しげに声をかける。
コクっとただ頷く香帆。
「痛くないかな?」
余裕が無さそうにコクコクッと小刻みに頷く香帆。
「気持ちいい?」不安になったか追って聞く熊さんが滑稽だ。
だか香帆は僕が聞いたことがない様な消え入りそうな声で、
「……ダメ………すご……いっ。」と吐息を漏らす。
熊さんが香帆の唇を塞ぐ。
熊さんの思い通りに唇を委ねる香帆。
「……んん………んんっ…………んんん。」
艶っぽい吐息が規則的に漏れる、
だんだんと早まる熊さんの腰の動き。
汗ばむ香帆は潤んだ目で熊さんを見る。
「んんっ……ダメッ…………イッ…………フッ……………。」
僕とのセックスでは逝かない香帆が簡単に達してしまった。
その後も正常位で腰を振り続ける熊さん。
ずっと2人は顔を見合わせながら、下半身の快楽を味わっている。
次第に再び香帆の表情に余裕がなくなる。
熊さんの腰の動きもスピードを増す。
「あぁ……香帆さん!逝きそうです!」
熊さんの男根から込み上げる熱を感じ取っているのか同時に首が強張りゆっくりと仰け反っていく。
香帆はブランケットから出した両腕で目元を押さえて、口だけ艶っぽく開いている。
「あぁぁっ!逝く!!香帆さん………。」
「ぁあん……また……ぃや………………いやん……イックッ……。」
小刻みにカラダを震わせる香帆と、放出先の香帆の腹部に目をやる熊さん。
初めてのセックスでいきなり同時に絶頂にしてしまう2人。
落ち着き再び恋人の様に唇を重ねる2人。
唇を離すと熊さんは、
「しちゃいましたね………。」と微笑む。
小さく頷いた後「しちゃっ…た…。」と囁き、唇を噛み締める香帆。
めちゃくちゃ悔しくて綺麗だった。
熊さんもそんな香帆を感じたか再び覆い被さりキスをする。
香帆も受け入れ、両手を覆い被さる熊さんの頭の後ろに回す。
「んんっ……ぁん………はぁ…………はぁ………。」
終わったはずが香帆の嬌声が再び漏れ始める。
熊さんの頭部は香帆の胸の前に移動し、小さく円を描く様に動いている。
ブランケットから香帆の細いふくらはぎがはみ出て、だらしなくソファから床に垂れ下がる。
なすがままにカラダを弄ばせる香帆に興奮しながらも不安を感じる。
このまままた始まってしまう。
「んんっ……はぁ………ぁあ…………ダメダメ……はぁ……もぉ……おしまい……はぁ。」
顔を上げ、熊さんのカラダを細い手で押さえる香帆。
興奮冷めやらない表情の熊さんだったが徐々に冷静さを取り戻した。
ギリギリのところでとどまった香帆。
僕の方を気にしながらブランケットを捲り、下着とショートパンツを拾い立ち上がる。
先ほどまで弄ばれていた熊さんの唾液でテカテカと光る香帆の乳房と乳首周り。
「はぁ…はぁ……。シャワー浴びてくる。熊さんもあとで浴びてね。」
いやらしく揺れる香帆の乳房と尻。
熊さんは悦に浸った表情でシャワーに行く香帆の姿を眺めていた。
「おめでとうございます。」
「わぁ!起きてたんですね!!」不意に聞こえる僕の声に驚いた熊さん。
「どうでした?香帆は?」
「もう最高でした。全てが細くて柔らかくて。」
「あの……すみません。生で挿れてしまいました。でも外には出したので。」
「いいんです。香帆が受け入れたのなら。僕もめちゃくちゃ興奮しましたし。」
「なら良かったです。罪悪感というか不安でした。」
「僕に遠慮はいるんでしたっけ?」
「そうでしたね。でも……本当に大丈夫?」
「奪われそうで苦しいのが興奮するので。」
熊さんは静かに頷いた。
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