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熊さんの太い両手の間で、2人の唇が、
そっと触れ、離れる。
香帆は閉じた大きな目を開くと
「………やっぱりおかしい…絶対おかしいよこの……っんん………。」
と言いかけるが口を塞ぐように熊さんが唇を重ねる。
今度は深く圧をかけるように。
両手を胸の前で固める香帆を抱く熊さんの両手は次第にパジャマ越しに背中と尻の上の膨らみを優しく撫で始める。
僕はリモコンでそっとリビングの照明を消す。
暗闇の中で熊さんの鼻息が聞こえる。
次第に香帆の吐息が微かに漏れる。
そして真っ暗な中で2人の息づかいと唇が絡み合う粘湿音が響く。
上品に細長く膨れた香帆の唇が奪われている。
そんな状況にも関わらず、むくむくと大きさを増す僕の陰茎が憎い。
目が段々と慣れてきて2人の輪郭が暗闇に浮かび上がる。
足を前に投げ出し座る熊さんの脚の上に、香帆は脚を乗せて対面座位のように向かい合っている。
熊さんの手は香帆の両腕を掴み、香帆の細く白い手は熊さんの太腿に置かれている。
香帆のぷっくりした唇の感触に気づいたのか熊さんは、確かめるように上下の唇を交互に口に含む。
はじめに強張っていた香帆の唇は力が抜け、ガサついた唇の思うままの方向へ引っ張られている。
明らかに気を許している香帆の唇に腹が立ってくる。
熊さんは尻から手を離すとパジャマを押し上げ主張する妖艶な乳房にそっと手のひらで触れる。
ビクッと一瞬カラダを揺らす香帆。
僕の方へチラッと視線を向ける熊さん。
俺が血走った目で無言でうなづくと、手を震わせがらパジャマ越しの乳房を優しく掴む。
「すごく柔らかい…。」
そうポソっと呟く。
撫でてはそっと掴み。
また撫でてはそっと掴む。
繰り返し繰り返し遠慮がちに乳房に手をかける熊さん。
ひどく勃起しながらも大きく後悔の念が頭をよぎる。
目の前で細く美しい愛する妻が、普通に生きていたら交わることのなさそうな中年男と唇を重ね、カラダを弄ぐられている。
チロッ…チロッ…。
っと音のする方を見上げる。
2人の唇の間から舌が重なり合っている。
しばらくし2人の唇が離れる。
その下では熊さんの指が香帆のパジャマの前ボタンにかかる。
目を閉じ熊さんに委ねる香帆。
苦戦しながらも上から一つずつ外れていくボタン。
細い香帆の首筋から鎖骨、胸元と徐々に雪の様な肌が露出していく。
最後のボタンが外れるとパジャマの生地の間から赤いブラが姿を現す。
パジャマを肩から腕の方へと押し下げると、ブラジャーに包まれた香帆の乳房が熊さんの目の前に。
熊さんが何回も服の谷間から盗み見ていたあの乳房が目の前に。
熊さんは堪らずブラ紐に手をかけ、肩から押し下げられたパジャマの方へヒラッと落とす。
背中に手を回しブラのホックを外すと、ブラは香帆のお腹の前にひらりと下がる。
妖しく張りのあるお尻周り。押し下げられたパジャマとそこから花のように咲く香帆の白い上半身。
そこからは整った形の釣鐘型の乳房。
その先っぽの突起は離れてもわかるほど立ち上がっていた。
「香帆さん…子供を産んだなんて……思えない。」
目を閉じたまま俯き、胸をすくめる香帆。
そこに顔を近づけると、優しく乳房を掴む。
もぞつく香帆の腰回り。
熊さんの太い手から溢れる乳房。
乳首の外側には、魅力的な小さなホクロが。
香帆はホクロが多い。
左頬や首筋や耳、背中や肩甲骨、二の腕の外側と脇の付け根、お尻、太ももの付け根や外側。
そして右の大陰唇と左の小陰唇。
全てが妖艶な場所に。
僕を含め元カレたちにそこを集中的に愛撫されてしまっていたのだろう。
ホクロの位置が性感帯と一致してしまっている。
溢れた乳房ごと口に含む熊さん。
モゾつく香帆の腰まわり。
乳房の感触を手と唇と舌で味わう熊さん。
無抵抗に優しく貪られる香帆の乳房。
気がつくと、強張ったり力が抜けたりする香帆の表情。
下を見ると乳房を弄んでいる右手の奥の方で、熊さんの左手が香帆のパジャマのズボンの中に侵入している。
細いが柔らかさのある香帆のヘソから下腹部は露出し、その下でゆっくりと太い手が動く。
いつからか荒くなる香帆の吐息。
熊さんの頭は上下に楕円を描く様に香帆の胸元で動く。
時折微かに漏れる嬌声が悲しくリビングに響く。
次第に熊さんの手の回転に合わせて湿った音がチャッ……チャッと鳴リ始める。
口を紡ぐ香帆。
ようやく左の乳房から口を離した熊さんは、鼻頭をデコルテから首すじ耳へと這わせる。
熊さんの鼻息で揺れる香帆の長い髪。
そして熊さんが耳元で「綺麗です………香帆さん。」と囁くと、香帆の小鼻から荒々しく空気が出入りし始める。
香帆の秘部の粘質音はジュジョッ……グッ…ジョッ………ジュジャッジャッジャッジャッ…と粘濁音へと変わる。
僕が今まで聞いたことがない様な音が香帆の秘部からする。
熊さんの腕を強く掴む香帆。
右腕と左腕の間に掛かった赤いブラが鎖のように、熊さんの手の動きに合わせて揺れる。
交互に入り混じる2人の激しい吐息の間から頻度を増す微かな嬌声。
するとまもなく。
「…ァ………イッ………………ッ………………。」
締まったくびれからパジャマに包まれた肉づきのよいお尻まわりが小刻みにびくつく。
僕の時と違い、熊さんに触られてものの数分で果ててしまった香帆。
肘の下までずり落ちたパジャマとブラ。
香帆のお尻まわりでシワシワに依れているパジャマと膝の手前まで捲れて露出した白いふくらはぎが身悶えの激しさを物語っていた。
そしてこちらに訴えかける熊さんの視線に僕は重く頷く。
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