星降る夜、キミと未来の約束を

星のメッセージ

「前回の小テストを返します」

　地学を教える月島先生が、銀縁の丸メガネを指で押し上げた。
　先生はいつも白衣を着ていて、長い前髪のせいで目元がよく見えない独特な風貌の先生だ。

　最初は遠巻きにされていたけれど、話してみると案外面白いと、すぐに生徒となじんでいた。
　去年新卒で入ったから若いはずなのに、物静かでとても落ち着いている。

　そんな月島先生は、私のクラス担任でもある。
　先生の話はすごくためになるし、ずっと聞いていても飽きたりすることがない。
　だからか、先生のクラスになってから毎日が楽しくなったような気がしている。