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「佐々木さん、海外ウェディングしたかったの?」
鈴音さんが俺の顔を覗き込む。
「海外っていうより、アキさんのホテルでウエディングしたい。」
「そうしなよ、鈴。」
アキさんが鈴音さんに微笑む。
「そうしてくれれば、和を久しぶりにハワイに連れていける。」
嬉しそうにおかみさんを見つめる。
「おかみさんは、あまり行かないんですか?」
「苦手なのよ。飛行機、英語、米と味噌のない生活。」
「僕は和のいない生活の方が辛いよ?」
アキさんが、おかみさんの顔を覗き込む。
おかみさんは、アキさんを指さしながら、俺に向かってイヒヒ、と笑う。
なんてことだ。アキさんの方が惚れている。
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