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「彼女は大丈夫なのか?」 香田がお茶を飲みながら聞いてくる。 「幸い、撮られなかった。」 「撮られてたらゾッとするな。」 田島の言葉を聞いて、俺は改めてゾッとする。 「やだなぁ、ネット社会。」 香田が呟く。 「ほとぼりがさめるまで、俺んち来る?」 田島が真顔で聞いてくる。 「七十五日?」 「なげーな、七十五日。」 みんなで苦笑する。 俺はため息をつき、どうしたものかと考える。 「早く飽きてくれるといいんだけどな。」 田島が言う。 「どうしたら飽きてくれるんだろう?」 俺が呟くと、香田がうーん、と考え 「佐々木よりいい男が撮られる、とか?」 と、首を捻る。 「なかなかいないぞ、それ。」 田島が真顔で言う。 俺はまた、ため息をつく。
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