6

1/4
前へ
/24ページ
次へ

6

土曜の午後。寝転がってスマホを眺めていると 「また見てるの?」 と、鈴音さんが苦笑する。 「なんで鈴音さんは見ないの?」 俺はアキさんのホテルのウエディングドレスの一覧が表示されている画面を鈴音さんに向ける。 「ドレスねぇ・・・。」 鈴音さんが困ったように笑う。 「全部、着せたい。」 真顔で言うと、さらに困ったように笑う。 「歳がねぇ・・・。」 「全部、似合うと思う。」 鈴音さんはスマホを見もしないでため息をつく。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加