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居酒屋を後にし、自宅へと歩を進める。
今の時刻は23時。
周囲は暗黒に包まれていた。
彼女から連絡があるとするなら、明日の朝の可能性が非常に高い。
歩きながら俺は妄想に耽っていた。
ピピピピピピ…
突然、俺の携帯が鳴った。
明日の朝とばかり思っていたので、突然の着信に驚いた。
電話があるだけでも嬉しい。
彼女は先程、仕事が終わってから考えると言っていた。
確かに、メモ書きを渡してから既に1時間は経過している。本当に気があるなら電話があっても不思議はない。
心の準備は既にできている。さあ、来い!
「はい、もしもし。」
「先程のメモを見て電話したんですけど…
石井さんの電話であってますか?」
「はい、石井です!大森さんですよね?」
「ええ大森です。先程のメモを渡された時の答えなんですけど…」
遂に…遂に来た。俺の心臓は今にも死にそうなぐらいに脈打っている。
さあ、早く俺を楽にしてくれ!
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