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「実は…私も石井さんのことが気になっていました。」
予想を大きく上回る答えが返ってきた。
俺の予想ではごめんなさいが来ると思っていた。
続けて彼女は、
「お互いのことをまだ知らないので、今すぐには答えは出せないんですけど。いいですか?」
俺はひとまず首の皮が一枚繋がったことを安堵した。
次はデートの約束だな。心躍る。
「もちろん、答えは急いで出すものじゃないので大丈夫です!」
「それでなんですけど、お互いのことを良く知る為にも、僕とデートしていただけないでしょうか!」
心臓は既にバクバクしている。よく言った俺。
流れる一時の静寂。
静寂を破ったのは彼女だった。
「私も石井さんのこと知りたいです!もちろん私のことも知って欲しいですけど。」
「なので、私からもお願いします。デートしてください。」
俺にこんなことを言ってくれる娘が現れるとは。
「もちろんです!それで、デートなんですけど今週の日曜日、午前10時ころに渋谷のハチ公前で待ち合わせでどうでしょうか?」
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