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昔話をしようと思う。
これは俺がまだハタチだった頃の話だ。
俺はその日、憧れの女の子がいる居酒屋で、酒を煽っていた。
この頃の俺は、頭の中といえば女としか考えていなかった時期だったと思う。
憧れの女の子……
黒髪のショートヘアが似合う、活発な雰囲気を醸した細身の女の子だった。
年齢は俺と同じくらいだと常連のおっさんに聞いた事があった。
名前は、大森 美織さん
何度も足繁く通ったおかげで知ることの出来た名前だ。
俺はこの子に対して淡い恋心を抱いている。
この子と付き合う事が出来れば、どんなに楽しいだろうと。
いつも妄想に浸っては、ニタニタしていた。
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