昔話

2/8
前へ
/14ページ
次へ
昔話をしようと思う。 これは俺がまだハタチだった頃の話だ。 俺はその日、憧れの女の子がいる居酒屋で、酒を煽っていた。 この頃の俺は、頭の中といえば女としか考えていなかった時期だったと思う。 憧れの女の子…… 黒髪のショートヘアが似合う、活発な雰囲気を醸した細身の女の子だった。 年齢は俺と同じくらいだと常連のおっさんに聞いた事があった。 名前は、大森 美織さん 何度も足繁く通ったおかげで知ることの出来た名前だ。 俺はこの子に対して淡い恋心を抱いている。 この子と付き合う事が出来れば、どんなに楽しいだろうと。 いつも妄想に浸っては、ニタニタしていた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加