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社会に出て我武者羅に自分を認めて貰おうと駆け抜け無理して病んで、
精神ズタボロになっても
また時間が経ってやってくる朝。
ただ欲しい物の為にお金を稼ごうと、プライベートも削って
仕事に没頭すれば、恋人と会う頻度も少なくなって
愛想尽かされ、一人になって。
それでも我武者羅に頑張ってたはずなのに、
どんどん友人は結婚して幸せになって
守るモノが出来てまた一人取り残され。
なんだよ。何がカメラを向けると自然と笑顔になるだよ。
この写真に辿りつくまでに映ってた俺の写真。
無茶苦茶人相悪いじゃん。
右腕で目を擦り涙を再び拭き取り
カメラのフラッシュ設定をONにして
自分に向けカメラを向ける。
そしてシャッターを切る。
きっとこの瞬間も、過去の自分を閉じ込めてしまったのだろう。
再びカメラに収めた写真を確認しようとした瞬間だった。
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