最低さを自覚しても

2/13

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
甘えん坊の次男坊  少し変わったお兄ちゃんのお陰で、ちょっとしたことも、凄いと誉められてきた でも、本当は気弱だから、自分から告るなんて出来ないだけ そんな弱い面も 実はわかってくれてたマネージャーの瑠美に、自分の方が先に、惹かれてたと思う 前カノにフラれたときに 私はYOUが好きだから慰めないよと言われた じゃあ付き合ってよと初めて自分から言った相手 部活を通して会う機会も多かったが 部活を引退したあとは、一応お互い受験勉強を始めた 果凛は真面目なので大学も推薦で行けるところはあった でも、行きたいところは一般受験になると言っていた 俺の場合は、バイト先とかでどこの大学?と聞かれたとき、マーチ以上でないと、カッコ悪い気がして でも、勉強を始めるのは遅かった それでも 短期に集中して決めるのはわりと得意だ 果凛の行こうとしている大学とも釣り合いが、必要かなとも思った 果凛は管理栄養士になりたいと言っていたから、資格が取れればどこでも良いじゃあないかと言ったら 習いたい教授がいる大学があると言い諦めず浪人すると決めていた オープンキャンパスにも熱心に通い すでに、就職に向けたガイダンスも しっかりしている大学だからと 卒業後のことも話していた
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加