最低さを自覚しても

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果凛からの連絡が暫く途絶えていたけれど、勉強を頑張ってるんだと思った 今の俺は本当に無知で 教員免許の取得の制度も知らなかったし、何かしらの資格を取ろうとしている先輩達の、実習に追われる姿や取得する単位の多さに、凄いなと驚くだけで。 果凛も大学に受かったら、こんな感じに、なるのかな。 自分は、見てるだけなのか?と 少しもやっとした。 でも、母親が言っていたな。 試合の応援に来たときの、マネージャーとしての果凛を見て。 果凛ちゃんが、もしも保育園の栄養士になったら、私は栄養士だから保育は関係ないです❗と机に座っている人ではなく、ちゃんと子どもの所にも様子見に来てくれて、保育の仕事も、積極的に手伝ってくれそうだよね。一緒に働きたい。と言って果凛を喜ばせていた。 そうだ。 果凛なら、どこで働くことになっても、人の評価など気にせず、全力でそこにいる人と向き合うだろうな。 どこにいたって、人気者でいるだろう。受かったら、就職先に迷うなら そう伝えよう。 そう思っていた。
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