憂鬱を乗り越えた先は

切なさの温度差

それでも私は本を見ながら野菜を使って料理を作ってみた

おじいちゃんも私が食べて食べてと言うから

食べてはくれたけど

そもそも大腸癌だから
進行していくと
便が出づらくなる等の症状も出て
食欲もあまりなくなり
むしろ野菜とかスープの方が食べやすいとかで、自然に食事が変わってた

「おじいちゃん入院もせず元気に過ごせたの？」
「うん、思ったより元気だった。
亡くなった直接の原因は心不全。急だったの。元々血液もドロドロだったから、お医者さんも、何となく
こうなるかな？と予想はあったのかも。癌のことより、食生活見直す良い機会ですねと言われてたからね。」

結局、化学療法の癌治療をしなかったのが良かったのかも、わからないが、最後まで、変な我慢はしないで過ごしていたから、おじいちゃんにとっては、望み通り過ごせたのだろうと親族では話した。

おじいちゃんについての、果凛の話はわかった。皆がおじいちゃんを思ってのことで、果凛と同じで、親族も皆優しい。