切なさの温度差

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「おじいちゃんが亡くなってから 法事とは別に、命日に親族で集まって、焼き肉食べてるの。おじいちゃんの大好きな、メニュー YOUと話した頃もちょうど焼き肉 食べながら、伯父さんたちといろいろな話をしたの。 伯父さんが、お肉のいろいろな部位がわかるのは、親父のお陰だって笑っていて。 おばあちゃんも、お母さんも おじいちゃんは、最後まで幸せだったよね。と笑う。 最後まで好きなこと出来たと言う話は再三出るから、その度私も でも、治療もしていたら、食事も改善できてたらと話してた。 私が栄養士を、目指しているのも 皆知ってるから、それも必要だったよねと受け入れてはくれる、 でもおじいちゃん頑固だから 説得してる間にお互いストレスになったから本人の意思で決めてもらったと。だけど、瑠美がそれがきっかけで、やりたい仕事がみつかったのも、おじいちゃんの導きだねと言われてるから、そうだなと思って今まで、頑張ってきたんだけど、この先は弟がこんなこと言って」 「僕たちおじいちゃんから、食べることでの幸せと楽しさ教えてもらったよね❗と おじいちゃんが楽しく食べるから 家での食事は楽しかった 肉だけ食べていたって皆で笑ってた。詮索情報より、おじいちゃんが足で食べ歩いたお店の味の話しとか面白かったねとしみじみと語るの 私はYOUが、余命宣告受けたら 好きなもの食べて過ごすからと 言ったとき、まだ好きな人には 長く生きてて欲しいから そんな食事はダメだよと 一瞬思ってしまって でも、弟の言葉から、おじいちゃんが食べることでの幸せを、最後まで揺るがず私達に、伝えてくれてた と、確かにそうだと、自分が何をやろうとしてるか、今わからなくなってる」
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