見えない未来を

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俺が聞きたい気分だった曲が流れる キーボード中心の短い曲だが 今の自分の応援歌のような気分になる 応援とするなら ショッピングモールなどで歌ってきているバンドは、その頃から家族揃って応援しているファンがいる このバンドにもそんな応援団がいて 俺たちが、先輩から応援を引き継いだように、家族が増えても世代で引き継がれ、その時のように、子連れで聞きに来ているファンもいる パンドメンバーは、そんなファンを大切にしてしている 夜のライブハウスはお酒も入るしなかなか子どもと一緒は難しいが 昼間のコンサートホールでの開催ツアーとなれば行きやすい 子どもの、席もチケットを買って 楽しみに来たそんな期待のある家族 でもショピングモールの様に 子どもが動きまわりながら とはいかず、人も多いから ぐすりだす子どももいる そんな家族に舌打ちをした ウンチク男 俺とは違う意味で最低な男だと腹が立った 母親は、「ごめんなさい」と言って 子どもを抱えてロビーに行こうとする そんな姿に、素早く気がつく ボーカルの神様 「お母さんそのまま聞いててください 今のお子さんの泣き声が僕の キーボードと重なって、今凄く良いメロディーが浮かびました‼️」 会場が拍手する 彼女が、ウンチク男を睨み ため息をつきながら 「私も家族ができたら このバンドなら、子どもを連れて来て聞かせたいなー」と話す ウンチク男が、なにやら答えていたが、あいつの話しは聞く気になれなかった 俺もいつの日か家族でライブを楽しめたら、子どもも音楽を好きになると良いな❗と思った
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