社会人になるとは

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仲間より一年長く大学生活を、送ったが 無駄にはならなかった しかし自分という人間がわかってきたとはいえ必死な就活をしていたわけではないので 人より長くお世話になってきたゼミの、長谷場教授から、「結局狙う企業があるの❔」と聞かれた時 考え込んでしまった 「YOU君は見かけも良いし、何でもそつなくこなしていくから、営業もできるだろうけど人を蹴落としてトップに上り詰める貪欲さはないから大企業は向かないね 。きっと。」 「はい 兄の仕事を手伝っていて 今回は法学部での学びが役に立つこと多かった でも経済や、政経で学んで社会に出る人よりは企業で働くことへの意識は低いかも」 「大学の学びもあるけど性格的なことだよ」と、言われた 「そうですね。兄の関係で色々な人と会いましたが、営業するなら 会社を、総合的に知ってからやりたいなと思いました。契約をたくさん取ることとだけに拘って口だけ上手い人もいましたが、自分の会社のことを、良くわかっていて、会社が好きだと思いを込めて話してくれる人の方が魅力があって、もっと聞きたいなと感じましたね。確かに大企業で、契約成績で評価するからと資料だけ渡されて、外回りに出されても、俺には無理かも」 売り込みはしても、人のために、なることや人の役に立つことも忘れてはならないし、それがやりたい 損得勘定ではなくて 向き合う相手の立場を思いやれる これは果凜に、教えてもらったこと 果凜なら 悩んでいる俺ごと認めて背中を、押してくれるんだろうな  
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