社会人になるとは

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入社面接で、「今まで生きてきた中で一番失敗したな?と思うことを 話してください」と言われたとき 果凛のことを知ってるかと思うほど 心臓が、どきどきした。 でも、その話を聞く、織原部長の目は優しくて、いや最初は目が離せない状態。何も隠せない常態。 そして、話が終わったあと、優しかったんだ。目だけで語る人だった。 だから、入社してやりたいことについても、他の入社面接の、やる気を見せつけてやる❗的なものでは語らず、本音を言ってしまった。 だから、社長になんだこいつは?と言う顔をされた。 自分の意思とは違って入社試験を受けてみたが、受けながらどんどんこの会社の魅力に取りつけれた。不思議な世界に入り込んだ気分になり、ここは自分のような普通の人間では、採用してもらえないだろう。本音を言うだけ言ってみようと最後は割りきった。残念だけど、落ちるな。 だから、採用通知が届く前に、長谷場教授から、「YOUくん、社長が卒業までは、アルバイトでも、良いから、すぐ来てって❗」と言われて驚いた。「採用と言うことですか?」 「当たり前だよ。君にぴったりの職場だよ。」 自分でもそう予感した。 間違いなく 自分の未来が語れる場所がそこにあった。 仕事だけではない。 居心地良いリビングと共に。
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