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歌ちゃんとの出会いは、必然だったのだろう。
そもそもは、ライブハウスでの
歌ちゃんのその頃の彼氏の、うんちくブリが目立ちすぎて印象に残り、困った顔の彼女を同時にあたまに焼き付けていたのだ。
だから、入社して、彼女を見たとき、出会いに驚きつつ、背後にあいつがいたら、いくら同じバンドのファンでも繋がりたくないと思ってしまった。
でも、そのうち登さん達が
歌ちゃんが彼氏募集中だとか、
織原部長までも、歌ちゃんを推してくれてる。あいつとは、別れたんだなとわかり、ほっとしつつ、歌ちゃんとの近づく距離に嬉しくなるのを、このままではダメだと抑える。最低男としての自分を思うと、前に進めなかったのだ。
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