第2話:ソーセージの行方

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「そうなんだよ。燻製が終わったらこうやってぶら下げておくと味が濃くなって、おいしいんだよ。それでどうも夜の間に盗られたんだ」 「どっか開いてたの?」 「そんなことはないよ。表も裏のわしらが住んでる方も夜はぴったり戸締りしているしね。誰も入ったりできないはずなんだ」 「どう思う?」  自分のお部屋で肉屋のおじさんから聴いた話をメルメルにしています。 「どうって。ぼくは探偵じゃないから、わかんないよ」  キャラメルをもらったメルメルはちょっと眠そうに答えます。
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