第1話:不思議なキャラメル

4/7
前へ
/39ページ
次へ
「もう仕方ないなぁ」  口の中でやわらかくなったキャラメルを噛んで半分にして、メルメルにあげました。  黒猫は満足そうに目を細めて、こう言いました。 「ありがと。ルネット」  ルネットはびっくりしてせっかくのキャラメルを飲み込んでしまいました。 「ど、どうしたの?!」 「あわわ。ぼく人間の言葉しゃべった?」 「……うん。しゃべってるよ。うん」  ルネットは何回もうなずきました。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加