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「端末の修理の代金は、領収書をお願いします」
これは、雪谷に請求しなくてはならない。
「ミャーミャーを探してみせるとか、そんなことは言わないのか?」
「ええ、探しません」
俺は、まじまじと有働を見てしまった。
有働は、ミャーミャーが十九歳で死んでいると言っても驚かなかった。それは、既に死んでいる事を知っていたからだ。
「どうして、有働さんはミャーミャーを探さなかったのですか?助けたいとは思いませんでしたか?」
「……何も分かっていないクセに…………」
分かっていなければ、それを肯定しなければいけないのか。
「俺は捨て子で両親を知りません。それも、置いてゆかれるよりは、幸せですか?」
「…………ああ、そういう事か。それは、誰にも分からないよ。俺も、ミャーミャーの幸せは分からない」
口論になってから、互いに座って無言になった。
「…………パソコンと旅をしている…………ミャーミャーの記憶を辿っている」
「何か見つかりましたか?」
有働は、時間をみつけては、ミャーミャーの記憶を辿っているらしい。すると、失踪から死んだと思われる時期まで、半年の時間が流れている事が分かった。
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