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ミャーミャーの兄は、隠れる為に女装したが、それが自分への解放となり、男という縛りから外れ自由になったという。そして、彼氏を見つけ同棲していた。
「まあ…………それは、いいとして」
幸せを掴んだのならば、それは否定しない。
「ミャーミャーの新しい彼氏は、どうなったの?」
その相手は、ファミレスで知り合った男性で、ミャーミャーのニックネームが気に入り、同棲を始めた。
「ニックネームは、ミャーミャーでしょう?」
その相手は、かなりの猫好きであったが、アパートでは猫が飼えないと嘆いていた。そして、ミャーミャーを猫の代わりに飼ってもいいかと聞いてきた。
「猫の代わり…………」
一緒に寝たり、風呂に入ったりしたが、体の関係は無かったという。
「…………そういう奴もいるのか。ある意味、気味が悪いな」
しかし、その生活も長続きしなかった。
「男性の父親が倒れて、実家に帰る事になった。でも、ミャーミャーは連れてゆけなかった」
ミャーミャーは未成年で、その男性は三十歳であった。結婚も在り得る年齢だが、その男性は、ミャーミャーを女性と認識出来なかった。
「……それで、別れて、次の相手を見つけた…………」
今度の相手は女性で、ルームシェアであった。三人で、一つの部屋を借り、同居生活を始めた。
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