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第一章 ミャーミャーは猫じゃない
駅から続くショッピングセンターを抜けると、KUROHUNEという建物に入る。その建物は、オフィス、美術館、レストランなどがある複合施設になっていた。
そのKUROHUNEの地下に、レストラン&バー黒船があり、俺、遊佐 八起(ゆさ やおき)は、本日、臨時のバイトで黒船に来ていた。
「駿河……、俺の大学の近くで、面白い噂がある…………」
「八起、真面目に働け」
黒船は日中がレストラン、夜になるとバーに代わる。店の真ん中には円柱のようなガラスのチューブの中に。天然の森が再現されていた。その森はライトアップされていて、ここが地下だという事を感じさせない。
更にテーブルなどにも、ふんだんに木が使用されているので、ここが街中だという感じもしなかった。
駿河は、黒船の裏の稼業、人探しもしていて、同じく人探しのバイトもしている俺の相棒であった。
「八起ちゃん、オーダーをお願い」
「はい!かしこまりました」
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