第二章 ミャーミャーは猫じゃない ニ

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 それでも、黒瀬もどこか潔癖症で、浮気は無理なのだそうだ。 「デモンズに頑張ってもらいます」 「できるかな。一度、愛吏主君と話をするといいよ……」  会うのはいいが、愛吏主も妻を助ける為に、焦っているという。そこで、会ったら、即、ベッドインしようとする可能性が高かった。 「デモンズの息子ですからね……」 「でも、危険なのは確かだよ」  ジャッジは枯れているのでいいが、普通の悪魔は大変らしい。 「枯れているのではなく、駿河君には接続を持ってきていないだけですよ」 「え???聞こえていた?」  ジャッジは俺の心の声に返事をしながら、黒瀬を説得していた。  ジャッジは悪魔を統括する為に来て居るので、暴走は避けたいらしい。しかし、黒瀬は納得していなかった。 「デモンズは生涯愛すると誓ったのに……」 「それでも、デモンズさんは黒瀬さんの親よりも年上です。いつかは、死んでしまうのですよ」  デモンズが死んでしまった場合は、自動的に愛吏主に切り替わるらしい。だから、黒瀬が愛吏主に抱かれるのは、時間の問題で、決定事項なのだそうだ。 「それでも、誓ったのはデモンズです」 「黒瀬さん…………」  黒瀬とジャッジが話し込んでいるので、俺は雪谷を探すと、治して貰った端末を渡しておいた。
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