第二章 ミャーミャーは猫じゃない ニ

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 それではスカウトしても使い物にならないかと、雪谷が唸っているが、俺くらいという部分が気になる。 「俺は、壊れていない」 「自分を知ろう」  駿河も壊れているので、言われたくない。俺と駿河は睨み合ったが、二年も相棒をしていると、互いに知り過ぎていて虚しくなった。強いて言うのならば、どちらもぶっ壊れている。 「…………バイトするか」 「そうだな…………」  互いに罵っても不毛なので、着替えると店に向かう事にした。
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