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本心
きっと
私のことを思っての電話だったんだとは
思う
でも
私のことを思うなら
『心配してる』
と言わないで欲しかった
『心配してる』と言われたら
『大丈夫だから』と答えるしかない
本当は大丈夫なんかじゃなくても
それ以上心配しなくてもいいからと
こちらが気を遣ってしまう
あの時
どう言って欲しかったのか
何が欲しかったのか
今になって思う
『応援してるよ』
『頑張ってね』
そんな
応援が欲しかった
心配されると
心配かけないためにもっと無理してしまう
心配は相手のためではなく
自分のためだと思った
心配して不安になりたくないから
相手に大丈夫だと言って欲しいんだと思った
たとえば
それが家族なら当たり前のことかもしれないけれど
キツかった
あの頃
「よくやったね」
誰かにそんなふうに言ってもらえてたら
そしたら
疲れも傷も癒せていたかもしれない
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