うそつき

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 簡単に食事をして、お気に入りだというバーに場所を変えて……そして、そのまま2人で肌を重ねて朝を迎える。  眠るリナにキスを落とすと、寝ぼけたような顔に笑みが広がる。 「一旦着替えて仕事に行くから……ごめんな」 「今日土曜日なのにぃ?」  少し掠れ気味の声を聞いて、ペットボトルを渡してもう一度キスをした。 「そ、週明け打ち合わせあるからね……また」  ネクタイはかばんに入れて部屋を後にする。  朝日を浴びながらあくびをしてシャツのボタンを1つ外すと、俺は駅に向かって歩き出した。  まぁ、家に戻って寝るからだけど。  いちいち会社になんか行くかっつの。  休みは休む……じゃなきゃ、休みじゃねぇ!  休みだって会社に行く?接待だって何だってお供する?  ご苦労さん。  俺にはそんなことできねぇわ。
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