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騎士とメイドのその後
それから、一年後ーー。
私たちはリリーナ様たちに話に行くべく、謁見の間に向かった。
私とユリウスさんが一緒に来たものだから、リリーナ様は驚かれていた。
カイム陛下は動じることなく、冷静に私たちを見つめていたけど、それは穏やかな眼差し。
「今日は二人揃ってどうしたんだ?」
「カイム陛下、リリーナ王妃。今日は大事な話がありまして参りました」
ユリウスさんは片膝をついて、真剣な眼差しでカイム陛下たちに言う。
「ユリウス、大事なお話って…緊急を要するような大変な事?」
「いえ、そう言う事ではないですよ。今日、お二人に話したい内容とは僕と彼女の事です。実はお付き合いさせてもらっていたのです」
「えっ?!ユリウスとクレアが付き合っていたの?」
やっぱり、リリーナ様は驚かれていた。
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