機械と生命の一発

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機械と生命の一発

 昔、荒廃し朽ち果ていた地球があった。  朽ち果てた理由、それは機械生命体が独立を人間全てに差し向けた戦争。  2440年5月20日。  地球は機械や空間を歪め他の惑星に高速にワープ技術にまで発展している。  人類に従順だったIAの機械が反旗を起こしたのだ。  その戦争は人機(じんき)戦争と呼ぶ。  戦争は五百年にも続き戦略核や電磁パルス攻撃を何千も続いた。だが核や電磁パルス攻撃は、人類側に被害が大きくなる一方であった。機械は人類が生み出せない兵器を作り圧倒していった。  この戦争を第三次世界、と誰かが言った。  戦争は激しくなる一方、人類の一部には彼らに機権(きけん)を上げるべきと考える団体や彼らを撲滅を考える団体が争い始めたのだ。  人類は疲れる一方、疲れを知らない機械は進軍を続けた。  窮地にまで追い込まれた人類はこれまでか、と思った瞬間。  2953年9月9日。  機械は人類に向けて和平交渉をした。  人類は機械が何か企んでいるのではと思ったが機械の代表はこう述べた。 「こちらで捕縛した捕虜の受け渡す事。 我々の機権を貰う事。 共存し生存を続ける事。 両者共々差別しない事。 損害賠償は要らない。 壊れた家や家具の修理を手伝う。 そして最後に我々を、機械ではなく  『マシーン』と呼ぶこと。」  機権。  マシーンが人類側の人権と同じ平等に扱い衣食住を平行に。  彼ら、マシーンが望むのは平和と平等。  人類も平和を望む。  彼らからの望みは人類側は叶えるしかなかった。  こちら側の強力な兵器は彼らには最弱に感じその兵器の一部を手に入れれると事を考える者やこれ以上の被害や戦死者を増やす事を躊躇い彼らの交渉に乗る者、色々と考える者や彼らを神だと考える者が現れた人類は余儀なく彼らの平和条約に従うしか無かった。  時は過ぎ5051年。  地球は緑豊かに広がっていた。地球の外には大型移動式コロニーが何隻も動いていた。  マシーンと人類は過去に戦争しあったのにその面影が無いほどに豊かになり放射線に汚染された地球ではなくなっていた。  5051/7/23PM 2:10:01  とある砂漠地帯の上空5000mにオスプレイ型の貨物機BB-80一機と護衛をしている音速攻撃機GR-44三機、人型兵器レーザーVO-10十機が厳重警戒をしながら飛行していた。機体の補充のため小型補充空母機GP-00も後ろに一定の距離で飛行している。 「こちら貨物機BB。各機に伝令、五十キロ先電子雷雲が発生したライトシールドの動作確認を取れ。十分後に電子雷雲に入る模様。」 『こちら音速隊長了解。』 『こちらレーザーコマンダー了解。』 『こちらGP空母艦長、了解した。』  電子雷雲。  電子機械を使用不可能にさせ暴走させる厄介な気象だ。彼らは慣れておりライトシールドの動作確認を済ます。  不動作な所は代理のケーブルで使用をする。  彼らは学園島、マーダマン高校へ届ける任務を承けたまっていた。  貨物機の中にある貨物は不明。  だが接近する機体や不信行動する者は問答無用で攻撃許可が降りている。  ただ彼らは危険物質か核複数を運んで要るのだと思っていた。  長い時間音速隊長が固くなっている者達を柔らげようと話を持ち掛けた。   『こちら音速隊長。聞きたいんだが好きなコーヒーとかあるか?オーバー』  その一言で無線からは吹く音が流れる。 『ブフッ!こ、こちらGP空母艦長!私はブラックコーヒーだな。オーバー』 『こ、こちブフッ。こここちらレーザーコマンダー。私はミルクコーヒー。オーバー』 『こちら貨物機BB。ミルク?レーザーコマンダーは甘党か? 私も甘党だオーバー』 『こちら甘党レーザーコマンダー。その通り友よオーバー。』  遊覧飛行の様に面白い雑談をする。  だが雑談は突如として終わる。 『伝令!伝令!9時の方角からデーモン接近!繰り返す!デーモン接近!! レーザー部隊、音速部隊!迎撃に当たれ!』 『『了解!!』』  デーモンそれは、人類に敵対未確認生物。  
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