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今年はどんなモンスターに出会うのか…。
本来はどんな児童達だろう?だけれども、昨今それどころではない。
いたいた、私達の品定めをしている目をしたモンスターがあちこちに…。
式は終わり、いよいよモンスター達とご対面。でも今日はまだプロローグに過ぎない。
教壇に立ち 自己紹介をする。
「はい、皆さん。私は担任の桜木香奈恵と言います。宜しくお願いします」
「・・・・・・」
(っちっ!案の定無反応)
「では、出席を取ります。呼ばれた人は大きな声で返事をして下さい」
「ーーーーーさん、ーーーーーさん、ーーーーさん」
生徒の名前をひとりひとり呼びながら解らない様に父兄の反応を見る。大体ペアがわかる。
(ん?この親ガム噛んでねぇ?)
ひと通り初HRを終え「さようなら」の挨拶をした。 ばらばらと教室を出て行く生徒を廊下に出て見送りながら再度ペアを確認する。
「先生、さようなら~」
「はい、さようなら」
廊下では知り合いの親同士が雑談をしている。兄弟も同じクラスだと盛り上がっている親、サッカークラブが一緒の親等、これがまとまるとある意味怖いのだが、まだ1年生のうちは大人しい。
教室に入ると教壇の前で息子を横に置いた母親が立っている。
(キタキタ!1号かぁ~?)
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