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第9話
「只今戻ってきました。」
「あれは…四天王…。」
剣聖と四天王が戦っていた。
「危ない!」
キーン
「なるほど。魔法を使う隙がないとはな…。」
「私の前では、魔法を使わせない!」
「はあああ!」
「風圧が凄い!」
レンは、風圧に耐えるので精一杯だった。
キーン
「エクスアタック」
キーン
「こうしてやり合っても埒があかない。引きあげるぞ。」
四天王とその部下たちは、帰っていった。
「レン君だね。ウォーターソードの開放に成功したんだね。おめでとう。よくやったね。」
「先生、さっきのは。」
「ああ。攻め込んできたんだ。追い払ったけどね。」
そこにアイザックが現れた。
「どうもこんにちは。」
「四天王が動いたという情報が入ってね。どうやら一戦交えたみたいですね。」
「ああ。なかなかの敵だったよ。弱点がわかれば確実に仕留められると思うんだが。」
剣聖は、悔しそうに呟いた。
「これから、四天王を討伐しに行きませんか?」
「なるほど。直接討伐しに行くわけですか。」
「私とレンとアジリンドスが四天王のトレーニングデータを盗んで、剣聖のあなたが直接倒すのはどうでしょう?」
「やりましょう。なるはやで。」
アイザックが続けた。
「私の魔法で四天王の部下に変装させます。」
「私は乗り込んで部下狩りをしてますね。」
剣聖は腰を起こしながらそう言った。
レンが変装して四天王の城に入ったとき、トイレに寄った。
すると、トイレには四天王がいた。
四天王は、背丈が2メートルほどあり、胸元に大きな傷があった。ピリピリとした空気が広がった。そのまま去っていった。
暫くすると、アイザックから連絡があった。アイザックが、トレーニングのデータを盗む事に成功した。
炎と長期戦に弱いことがわかった。
早速装備を整えて四天王がいる場所へ乗り込んだ。
「終わりだ四天王!」
「ファイアーブラスト!!」
「何故…効かないんだ…?」
「そこの少年の盗聴器が全てを教えてくれたは。利用価値がありそうだから生かしてやったがな。」
レンに盗聴器がついていた。ウォーターソードの一軒の時に、つけられたらしい。
「だが我々はあなたの弱点を知った!」
「そのデータは偽物だ。装備を改めるんだな。」
「弱点をついたつもりかもしれないが、これは私の計算通りだよ。ここは私の準備したフィールドだ。」
四天王の仲間が駆けつけてきた。
「時空間魔法は使わせないぞ?ここは時空間魔法が使えない空間だ。」
「やばいぞ。」
「このアジリンドスの一撃を喰らえ!」
「アジリンドスブラスター!!」
アジリンドスから放たれた初めての一撃は、部下たちを一掃した。
「レン。君のウォーターソードを貸してくれないか?」
「はい。どうぞ。」
「ありがとう。よく見るんだレン。ウォーターソードは、こう使うんだ。」
剣聖は、一切の迷いなくウォーターソードを一の字に振る。空間の切れ目から激流が流れる。
その後上に振り上げる。
すると、足元に散乱した水が、上昇気流で急激に冷やされ固まっていく。
ウォーターソードの水の温度を極限まで低く念じた事でできた芸当であった。
四天王の部下の足止めに成功する。
剣聖は、四天王に右手の剣でジャブをするかのように攻撃を仕掛ける。四天王は、手でいなしてボディーを攻撃する。それをあえて喰らい、左手ストレートを胸元に加える。四天王はお腹に膝蹴りを加えるが、それを躱し、ウォーターソードの激流を使って間をとる。
「今のうちに逃げましょう!!」
「大丈夫。とどめだ!ギャリックアタック!!!!」
剣聖のとっておきの一撃が四天王にあたった。
四天王は、倒れた。
レン達は、全力で逃げた。
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