第6話

1/1
前へ
/16ページ
次へ

第6話

レン達は、時空間魔法の使い手と共に飛行船の中にいた。 「幹部の跡を追いましょう。」 「でも、どうやって?」 「この飛行船で追っていきましょう。」 「僕達には別に仲間がいて…」 「そもそも、何故今倒そうとしてるのですか?」 コマが質問をした。 「魔王軍の幹部は、全員が感知や盗聴や透視などサポート的なスキルを持っているから、早めに倒すことになっているんだ。」 「そうなんですね。」 「私の魔法で連絡をとっておきますよ。」 「あ、ありがとうございます。」 レンたちは、テツさんたちと通信をした。 「なに?飛行船にいるのか?そこまで飛べるとは。」 「これから、どちらに?」 「これから本物の装置を探し出せるレーダーを開発できる機械いじりのプロに会う予定です。」 「我々は、幹部を発見したため、討伐に向かいます。」 「なるほど、わかりました。レンとコマは、気をつけるんだよ。」 テツさんと分解魔法の使い手ケンは、機械いじりのプロを探していた。一方その頃… 「一時間くらい探しているが、私の遠視魔法だけでは限界があるか…」 「幹部は、どれくらいの強さなんですか?」 「ちなみに、このアジリンドスのほうが少し強いぞ」 「信用できないんだよな…」 「彼の言っていることは正しいよ。しかし、彼らは特殊なスキルを持っているからね。油断はしてはいけないよ。」 「あの島が怪しくないですか?」 「取り敢えず向かってみるか。」 一行は、島に向った。 「あれは、テツさんとケンさんだ。」 「何故ここに来たと言うんだ?」 「新型のレーダーができてね。この島から発信があったんだ。」 テツさんたちと合流した。 「そんなことより…」 「あれは、幹部だ。」 幹部が一行の前に現れた。 「正直言って、君たちには勝ち目がないと思っていたよ。この瞬間まではね。」 「スナッチ!」  幹部は、テツさんの持っていたウォーターソードをスキルによって盗んだ。 「これで五分五分じゃあないのかな?」 「やばいぞこれは。」 「レンとコマは下がるんだ!」 テツさんはテツさんシールドを展開した。 時空間魔法の使い手アイザックは、隙をついて攻撃魔法を繰り出した。 「ファイアーアタック!」 「分身を作ってなかったら、今の一撃でやられていただろう。」 「分身か…」 「短剣ウォーターソードの一撃をくらえ!」 「そうはさせるか!カウンターアタック!」 ウォーターソードを突きつけられたら、手に攻撃魔法を集中させて左手でいなし、そのまま右手で攻撃を仕掛けるが、分身であった。その後背後をとられるが、全身から、攻撃魔法を繰り出すことで退避させることに成功する。 レベルの高い戦いが繰り広げられていた。 「ケン君。ジャミング魔法は使えるか?」 「はい。使えます。」 「頼みました。」 「わ、わかりました。」 ケンは、ジャミング魔法を使った。 ジャミング魔法は、現在の戦いを遠くから魔法で観戦することを防ぐ魔法であり、情報漏洩を防ぐ為によく使われる。 「これでよし…。この技はとっておきでね。誰にも知られてはいけないんだ。」 「エクス・バスター!!」 アイザックの手に宝刀が出現し、幹部を一刀両断した。 「ぐわぁあ」 「まさか、ここまでとは…。しかし、気づかないのか?」 「なにがだ!?」 「ウォーターソードの行方が…」 「まさか…」 「そうさ。四天王の1人、ブラスター様の城に転送してやったぞ…。」 宝刀ウォーターソードが、四天王の城に転送されてしまった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加