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第6話
レン達は、時空間魔法の使い手と共に飛行船の中にいた。
「幹部の跡を追いましょう。」
「でも、どうやって?」
「この飛行船で追っていきましょう。」
「僕達には別に仲間がいて…」
「そもそも、何故今倒そうとしてるのですか?」
コマが質問をした。
「魔王軍の幹部は、全員が感知や盗聴や透視などサポート的なスキルを持っているから、早めに倒すことになっているんだ。」
「そうなんですね。」
「私の魔法で連絡をとっておきますよ。」
「あ、ありがとうございます。」
レンたちは、テツさんたちと通信をした。
「なに?飛行船にいるのか?そこまで飛べるとは。」
「これから、どちらに?」
「これから本物の装置を探し出せるレーダーを開発できる機械いじりのプロに会う予定です。」
「我々は、幹部を発見したため、討伐に向かいます。」
「なるほど、わかりました。レンとコマは、気をつけるんだよ。」
テツさんと分解魔法の使い手ケンは、機械いじりのプロを探していた。一方その頃…
「一時間くらい探しているが、私の遠視魔法だけでは限界があるか…」
「幹部は、どれくらいの強さなんですか?」
「ちなみに、このアジリンドスのほうが少し強いぞ」
「信用できないんだよな…」
「彼の言っていることは正しいよ。しかし、彼らは特殊なスキルを持っているからね。油断はしてはいけないよ。」
「あの島が怪しくないですか?」
「取り敢えず向かってみるか。」
一行は、島に向った。
「あれは、テツさんとケンさんだ。」
「何故ここに来たと言うんだ?」
「新型のレーダーができてね。この島から発信があったんだ。」
テツさんたちと合流した。
「そんなことより…」
「あれは、幹部だ。」
幹部が一行の前に現れた。
「正直言って、君たちには勝ち目がないと思っていたよ。この瞬間まではね。」
「スナッチ!」
幹部は、テツさんの持っていたウォーターソードをスキルによって盗んだ。
「これで五分五分じゃあないのかな?」
「やばいぞこれは。」
「レンとコマは下がるんだ!」
テツさんはテツさんシールドを展開した。
時空間魔法の使い手アイザックは、隙をついて攻撃魔法を繰り出した。
「ファイアーアタック!」
「分身を作ってなかったら、今の一撃でやられていただろう。」
「分身か…」
「短剣ウォーターソードの一撃をくらえ!」
「そうはさせるか!カウンターアタック!」
ウォーターソードを突きつけられたら、手に攻撃魔法を集中させて左手でいなし、そのまま右手で攻撃を仕掛けるが、分身であった。その後背後をとられるが、全身から、攻撃魔法を繰り出すことで退避させることに成功する。
レベルの高い戦いが繰り広げられていた。
「ケン君。ジャミング魔法は使えるか?」
「はい。使えます。」
「頼みました。」
「わ、わかりました。」
ケンは、ジャミング魔法を使った。
ジャミング魔法は、現在の戦いを遠くから魔法で観戦することを防ぐ魔法であり、情報漏洩を防ぐ為によく使われる。
「これでよし…。この技はとっておきでね。誰にも知られてはいけないんだ。」
「エクス・バスター!!」
アイザックの手に宝刀が出現し、幹部を一刀両断した。
「ぐわぁあ」
「まさか、ここまでとは…。しかし、気づかないのか?」
「なにがだ!?」
「ウォーターソードの行方が…」
「まさか…」
「そうさ。四天王の1人、ブラスター様の城に転送してやったぞ…。」
宝刀ウォーターソードが、四天王の城に転送されてしまった。
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