1章 出逢いとは必然か、偶然か

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 ◇  いい子で待ってて!俺が作ってきてやるから!あったかくして寝てるんだよ!!  なんていってシェフィの部屋から出てきたものの・・・・。 「ああ……。どうしよう……。」  本気で困った……。  料理、料理かぁ…。  とりあえず調理場へ行こう…。  調理場に来たはいいものの……。ヒトが食べられるものがない。確かに掃除はしたからきれいだが…、なにせ食べるものなんて考えてなかったよ………。  食べるものもない、料理ができない……。つまり俺が今できることなんて何にもない……っ、 「あああ!!!」  そうだ、そうだよ!確かに俺は用意できないが、他のヒトなら十分シェフィの食べ物を作れるじゃないか! 「うん!決定!!」  買いに行こう! 「母たる神に与えられたこの身を離れ、今一度ひとたびの変化を望む!」  ささっと古歌を詠い体をヒトの物に変える。 「服は着てるね。うん、靴も履いてる。」  ええっと…、お金は…、ないか。しょうがない。物々交換にしよう。  ググっと手のひらに魔力を集中させて………っとできた!  形も大きさも、それに色も上等だね。シェフィのごはん代には足りるだろう。よし、出発!
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