名もない希望のペンダント
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「ごめんね。本当にごめんね」 紗良は息子を抱きしめた。愛情のすべてを注ぐように抱きしめた。 「ママ……?」 「そうよ、ママよ」 「ママ、ママ、……ママ!」 息子の両手が紗良の背中に延びた。小さな手のひらの温もりが優しく染み込んでくる。
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