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手始めにお手伝いさんを呼びました。私のお気に入りのお手伝いさんを。あの子はトッテモねエミリーさんに似ていました。ホントにカワイラシイ......あの顔!
人形の身体が傷ついてはイケナイでしょう。だからあの子を呼んで自室で首を絞めました。そう.......そのベルベットのリボン.......
でも首を絞めるのは間違いでした。エミリーさんによく似た顔はひどく歪んでいた......あろうことか失敗作の人形を作り出してしまいましたわ。でも嫌いではなかった。だから捨てずに部屋のベッドに置いておいたのです。あの格好だと物足りなかったから死後硬直が始まる前に私のドレスを着せて。化粧もしたかしら.......
そうすると見違えるように美しかった!白い肌に口紅の紅がよく映えていてエミリーさんと並べると姉妹みたいだった!
失敗作だったけれど一体目だから仕方なかったのです。ネ、貴方もそう思うでしょう?
そのあと、二番目に気に入っていたお手伝いさんを人形にしました。ビニール袋を被せたんです。意外と上手くいったからおめかしさせました。臙脂色のドレス、それから羽根のたっぷりついた帽子を。
でも物足りない、と思いました。そうです。血が欲しかったのです。
どういうことだかその頃にはお手伝いさんは家からいなくなっていて。困ったから村まで出て行ったのです。残念ながら若い女の子はいなかったのです。だから学生時代の友達を屋敷に呼んでパーティーを始めました。
人数?7人だったかしら。
運んだ紅茶にそれぞれ睡眠薬を入れて。それぞれ身体を縛って一人ずつ殺していったのです。その時は血が欲しかったからナイフで刺していって。
見事な人形が無事七体できたわけです。
一人ずつ別の化粧をしてあげました。ドレスも全然違うものを!
みんな美しかった。当然です。人形は美しいですもの。生きている人間は美しくない......
特に美しかったのは1番最後に人形にした娘......肌が陶器みたいにツルツルで白かったのです。その肌に塗られた紅い血がまた美しさを引き立てていたわ.......エェ、最高の人形だったわ。
死体?何をいうのです。みんな人形です。私はずっと一緒に人形と寝ていましたよ.......
匂い?あの上品な香りのことを言っていますか?
そもそも貴方はこんなこと聞いて何の役に立たせるというのです。事件の調査?なんのことかしら......ネェ......
アァ......そろそろ人形が欲しくなってきたみたい。私の身体がドックンドックン唸ってきたわ.......
ソロソロ蝋燭に火をつけましょうか?貴方が私をよく見えるようにしなきゃね......
ナァニ.......腸がえぐれてるッテ......
お人形に内臓はないでしょう......
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