第5話『突然の帰郷。美歩、悲しみの再会』

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椿姫「もう行くのか?」 美歩「はい。役目を果たせず、申し訳ありません」 椿姫「持って行け」    椿姫が、書状とタブレットを手渡す。    受け取る美歩。封筒に『紹介状 主治医殿』と書かれている。タブレットには改良されたSEN-3の設計図。    美歩が(紹介状に)驚く。 美歩「これは、どうして?」 椿姫「(ひとりつぶやき)お前や沙羅には、いつも迷惑をかける」 美歩「?」    椿姫が美歩に背を向ける。 椿姫「何でもない。次こそは、お前の役割を果たせ」 美歩「はい。必ず」    美歩が、深々とお辞儀をする。 ○帯屋町高校・教室(朝)    坂東が椅子に座り、ぼんやりと窓の外を眺めている。    空には飛行機と飛行機雲。 坂東「どうすれば美歩先輩を救えた?」    窓の外を見つめ続ける坂東。    鳴が離れた席から坂東の様子を見ている。 鳴「私のこと、ぜんぜん見てない。今のパートナーは私なのに」    坂東を不満げに見つめる鳴。               つづく                 
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