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俯き加減で己のふがいなさを心の中で嘆いていたら、
予期せぬ出来事が――。
「そこのオーナメントボールのようにかわいいおかっぱのお嬢ちゃん、落ち込んでいるようだね。テストの結果でも悪かったのかな?」
突如、彼女の背後からトーンのお高い男性の声が聞こえて来たのだ。
「わっ、私!?」
びくっと驚いて振り返ると、そこには――背丈一六〇センチくらい。小太り、瓶底眼鏡をかけ、見るからにポンバシやアキバにいそうなオタクって感じの男がいた。
「キュッラ。まさしくお嬢ちゃんのことだよーん。ハウスカ トゥトゥストゥア♪ 本当はトナカイの引く空飛ぶソリに乗って颯爽と登場したかったんだけどねぇん、そんな乗り物実在しないからねぇん」
年齢は三〇過ぎくらいだろうか? 服装は、なんとも奇抜だった。
そのコスプレの時季、半年以上は早いでしょ。あまりに怪し過ぎるよ。もろ不審者案件でしょ、このおじさん。しかもミニスカート穿いてるし。もろに変質者だよね?
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