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部活動を選ぶ際、体育が苦手なため運動部には一切興味を示さなかった昇子は、新聞部にするか美術部にするか、森優と同じ図書部にするか悩んでいた。そんな時、帆夏に「うちパソ部に入るから、しょこらもいっしょに入ろうよ」と半ば強引に誘われ、結局当初入る気もなかったパソコン部に入部することに決めたのが中一四月の終わり。その選択により、帆夏との友情をますます深めることが出来たのだが……(友達選び間違えたかなぁ? いや、帆夏と出会えてよかったよ。新しい世界が広がったから)と昇子は今になって反語的に思うことが時々ある。
なぜなら帆夏は、中学入学当時り○ん、な○よし、ち○お、花と○め、マー○レットと三大週刊少年誌くらいしか漫画雑誌の存在を知らず、児童書や絵本が大好きだった純真無垢な昇子に、マニアックな月刊・隔月漫画誌やアニメ雑誌、声優雑誌、さらにはラノベ、BL・百合同人誌、深夜アニメの存在などを教え、そっちの道へと陥れた張本人だからだ。帆夏自身は小学五年生頃からBL・百合同人誌やラノベ、深夜アニメにどっぷり嵌っていたらしい。
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