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「私のママ、ア○メディアとかク○コミ投稿マガジンとか、オ○メディアとかシ○フとかビー○ログとか、百○姫とか少年○ースとか、ガン○ンとかも全部〝ジャ○プ〟って呼んでる。ラノベもマンガって呼んでるんよ」
「うちの母さんも似たようなもんやで。W○iもプ○ステ4も3○Sもファ○コンって呼ぶし」
「それ、私んちも同じ。私のママ、まだ四〇代半ばなのに考え方は団塊の世代だよ」
「食事のことを全部〝ちゃんこ〝って言うお相撲さんみたいだね」
森優も昇子の席のそばへ近寄って来て、にこやかな表情で突っ込みを入れた。
「そうそう、まさにそんな感じ」
昇子は苦笑いで同意する。
「おはよう、帆夏ちゃん。朝読の本、ちゃんと持って来た?」
「一応ね」
「昨日みたいに漫画はダメだよ」
「それなら、大丈夫や。今日は夏目漱石の『吾輩は猫である』やから」
「今日はちゃんとした小説だね。えらいねぇ」
「……」
頭をそっとなでられた帆夏は今、ちょっぴり照れていた。彼女は森優に限らず、優しいお姉さんタイプの女の子に話しかけられるとこうなってしまうのだ。
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