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エピローグ
ガレベーラ・カトルは、泥水を飲んだせいで腹をこわし、鼠を喰ったせいで頭がおかしくなったと人々は言った。
ガレベーラはそのとおりだと笑い、そして、人々が言う『頭がおかしくなった』ふりをした。
家名は名ばかりのものになり、財産はあるだけ全部寄付された。
ドレスも宝石も、薔薇も茶会も称号も、ガレベーラの前には無価値で無意味だった。
ガレベーラは、誰もがうらやむ『王家の血を引く公女』には戻らなかった。
ガレベーラが友と呼ぶ者は皆、街にいた。
誰がなんと言おうと、ガレベーラは自身にとって価値のあるものが何か、自分の幸せがどこにあるのか、もう確かに知っていた。
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