2.路上生活

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 ガレベーラは、空腹でいることに少しずつ慣れていた。  ひもじく、辛いことだったが、仕方のないことだと諦めるよりほかなかった。  そして、食べ物にありつけた時は、幼い二人により多くたべさせてやりたいとも思っている。  しかし、ラナンもガレベーラとペルラを優先にして、譲らない。せいぜい、三等分に納得してくれるくらいだ。 「ガレが作ってくれる花がよく売れて、前よりパンを食べれる日が増えたよ」  そんなはずはないのに、そう言ってくれるラナンは素敵な少年だ。 「兄さま、この頃、あのごはんのところいかないね。あたし、いきたい」 「もうあそこにはいかない」  ラナンが厳しい声で言うのに、「なんでぇー」とペルラが不貞腐れる。 「ペルラ、どこに行けばそれはあるの? ねえ、ラナン?」 「……街の食堂だよ。食べ残しやごみをもらうんだ。浮浪児たちがたくさんいてるから競争だけど」 「おにくもあるんだよ! たべたい!」  駄々をこねるペルラに「もう行かないって言ってるだろ!」とラナンが声を上げる。 「どうして? 前は食べていたんでしょう?」 「……ガレは食べちゃだめだ」  ラナンは顔をゆがめて、絞り出すように言った。 「ガレは……あんなものを食べちゃいけない気がするんだ」 「どういうこと? なぜ?」 「俺、もっと頑張って稼ぐから」  そうは言っても、浮浪児の仕事はなかなかないと言うのに。
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