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法子はふーん、と言って店内を見回した。店内はできたばかりでキレイだったが、確かに既にガラス窓の一枚に、ヒビが入り、ガムテープで補修がしてあった。
法子は一通り見回した後、「比寄組の組長って、警察の人間だったりして」と正義の目を真っすぐ見つめて言い、青椒肉絲の肉とピーマンを口に放りこんだ。
正義はドキリとした。法子は何を知っているのか。どこまで知っているのか。もしかして全て知った上でそう話しているのか。
(続く)
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