第1話 茜色

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日曜日 待ち合わせ場所の本屋の前まで歩いてくと 日凪が立っている 「夕茜、久しぶり!」 「日凪久しぶり。」 南谷日凪(みなみやひな) 2歳の頃からの幼馴染で、 落ち着いたオレンジのふわふわのセミロング 可愛い顔立ちをしている。 セクマイの間で有名 尻尾を振って喜ぶわんちゃんに見え、 思わず頭を撫でると日凪の顔が赤くなってく。 「わっ。夕茜、恥ずかしいからやめて......。」 「え......ごめんっ」 「だ、大丈夫だよ。嫌って訳じゃないからね」 「うん。」 「お昼どこで食べよっか?」 と聞かれ、日凪と高校時代に よく食べに行っていたオムライス屋を思い出す 「Rainbow tearにする?ここからすぐだし」 「うん」 日凪の顔がパッと明るくなる
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