第37話 Rain cookie

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琴音さんを見つめる 椛が揺らめき、 風で琴音さんの髪がふわふわと舞う 琴音さんに目を奪われる 顔の火照りが冷めない 椛のような琴音さんの事が好き 琴音さんの頬が林檎のように赤い 「夕茜、お姫様抱っこしてもいい?」 琴音さんからの言葉に顔が熱くなる 「はい。いいですよ」 琴音さんが優しく私を抱き上げる 恥ずかしい しばらくして琴音さんが私を下ろす 「...そろっと車に戻る?」 「はい...」 琴音さんが隣を見る 「!陽色、萊果、風里ちゃん」 「あ!琴音、夕茜ちゃん久しぶり」 「お久しぶりです」 「久しぶり」 「久しぶりー。」 「久しぶり」 陽色さん達と会ったの去年以来 帆苅萊果(ほかりらいか)さん 高校時代の美術部の先輩で琴音さんの友人。 切れ長の目に青色の髪のショート 眼鏡をかけている 167センチ 帆苅風里ちゃん 1歳。 萊果さんのお子さん 目元が萊果さんに似ている 佐藤陽色(さとうひいろ)さん 柚菜と夢さんの親戚で高校の頃の部活の先輩。 琴音さんの友人 2年前に萊果さんと結ばれた 暗いトーンのオレンジのミディアムヘアに 淡いダークブラウンのぱっちりとした目 綺麗な顔立ち 165センチ 「風里ちゃん久しぶり」と琴音さんが 話しかける 琴音さんの優しい表情にドキドキする 「久しぶり。」 「うー」 風里ちゃんが琴音さんと私を交互に見る 『可愛いっ。』 「琴音、高野さんと付き合ってるの?」 「付き合ってないよ。」 琴音さんの表情が再び切なそうな表情になる 「こ、琴音ごめん。」 「気にしてないよ。」 「ちょっと萊果。琴音を泣かさないで」 「は、はい。」 「そうだ...夕茜ちゃん、 日凪は元気?」 陽色さんが切なそうに微笑む 「はい。日凪は元気です」 陽色さんは日凪の元カノで、 陽色さんが中学2年の頃から 高3の夏休み位まで日凪と付き合っていた 日凪が陽色さんと付き合ってた頃、複雑だった 陽色さんは多分、今も日凪の事が... 「良かった。」 「陽色、萊果。私達そろっと帰る。またね」 「またね。」 「またね!琴音、夕茜ちゃん、いつか遊ぼう」 「うん。」 「はい。」 陽色さん達が離れてく
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